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27日目:バンドのまとまり論③ -意識と心-

こんにちは、ハルさん。 バンドのまとまりについての話も、今回でとうとう3回目ですね。


そうだね。
長く続いたバンドのまとまり論も今回で最終回だ。

最後は「バンドメンバーとしての意識・心のまとまり」についてだね。
まずは、「バンドメンバーとしての意識・心のまとまり」というのは、どういうことだと思う?

うーん、、、やっぱりバンドの目標とか方向性を揃えるということですか?

それもまとまりのあるバンドの一要素だね。
何人ものメンバーが一つのバンドとして音を合わせることは、音だけじゃなくて、呼吸、心、目標、方向性、想いという全てのことを合わせるということだと思う。


メンバー同士で意識・心を合わせよう

なんか哲学的な話になります?

そんなことないよ。
さて、まとまりのある良いバンドになるためには、バンドメンバー間の意識や心構えなどを合わせることが重要だ。

たとえば、スタジオ練習。
時間や予定を決めて、交通費を払って、スタジオ代を払ってスタジオという空間を共有している。

はぁ。

それは何故なのか。
答えがバンド、音楽、メンバーが好きだからに他ならない。
だからその想いを演奏に反映出来ればそれはバンドとして大きなプラスになるし、バンドとして大きく成長する。

(いつになく熱い・・・)

お互いを心を通わせ、理解し合っているバンドの演奏は見ている方も心を引き込まれ、その空間を共有できる。
演奏技術が~、とかリズムが~とかそういう次元の話じゃない。
バンドマン、ひいては人間としてもっと本質的な部分だ。

バンドだけじゃなく、仕事やスポーツといったものでも、他人と何かをやり遂げるというのは非常に充実感を感じるし、いつまでも心に残るもの。
バンドというのは、違う人間同士が一つの完成形を目指して作り上げていくものだし、それをモチベーションにしてこそバンドマンだ。
でも一人ひとりは、好みの音楽はもちろん、趣味や生い立ち、経験、性別、年齢、楽器、国籍などみんなが違う世界を持っているわけだよね。

そうですね。
よく考えたら他人同士がひとつのバンドにまとまって、みんなで演奏するってすごいことなんですね。
違う世界を持った人達が音楽というツールを使って、心を共有している。

そうだね。
自分じゃない人と一緒に音楽をやるからこそ、自分にはないアイディアや発想、音が生まれる瞬間がある。

音楽がここまで人の生活に根ざしているのはそういう理由だと思う。
で、ここからがいよいよ本題だ。
バンドとしてのまとまりを考えるうえでどうやっていけばいいのか。

いよいよ本題の「バンドのまとまり」についての話が来ましたね。


まずはメンバーを理解してリスペクトすること

まずはメンバーを少しでも理解しようとすること。
メンバーはどんな考えをもって、演奏しているのか。
どういう音が好きなのか、どんなくせがあるのか。

まずはそこからですね。
バンドとしてまとまるためには、お互いのことを知らないと始まりませんよね。

そして、メンバーも人間だから良いところもあれば悪い部分もある。
そういう部分を含めて、メンバーを尊敬、、、リスペクトできるかどうか。

リスペクトがあれば、普段の接し方や演奏時のちょっとした意見の言い方も変わってくる。
正直、メンバー同士がリスペクトし合っていないバンドは、もろいと思うし、レベルが低いと思う。
そんなメンバー達がひとつのバンドとしてまとまるはずがない。


演奏時はアイコンタクトをとろう

演奏時は、自分のパートが忙しくてもなるべく他のメンバーの顔を見てみよう。

えー、でも自分の演奏が大変になっちゃいますよ?

出来るだけでいいから。
とりあえずメンバーを見ようとする意識が大事だよ。

キメの部分とかを目で見て合わせようってことですか?

そういうこと。
キメの部分だけじゃない。
バンドは耳だけじゃなくて目でもやるものだからね。
目が合って恥ずかしかったら苦笑いでもすればいい(笑)

でもミスしたら恥ずかしいですね。。

それはそれでいいよ。
目を合わせて演奏すれば、呼吸を合わせやすい。
呼吸が合えば、バンドのリズムは揃えやすくなる。

もし失敗しても、その時にメンバーと目が合って笑ってくれたら、なんか心が嬉しくなる。
そういうささいなことの積み重ねからメンバー同士の信頼感が生まれるし、バンドとしてのまとまりも出てくると思うよ。

小さなことでも今自分にできることを一つ一つ積み重ねていくことが、バンドにとっても自分にとっても、自分の人間としての力についても重要だね。


メンバーを信頼して、共にバンドを作り上げよう

あとは、メンバーのことを信頼すること。
ギターの人なら、ドラムとベースが作り上げるリズムに背中を預けて、ドラムやベースなら魅せる部分をボーカルに託して。
そんな風に自分だけでなく、バンドがひとつにまとまるようにメンバーを信頼することが重要だ。


でも私、初心者だし、自分に自信がなくて、むしろ自分のことを信頼できないですが。。

初心者だろうと初めてだろうと、バンドの時ははったりでもいいから、自分のことを信じてあげよう。
自分を信じられない人を他人が信じるのは難しいからね。
それに現時点で下手だろうが初心者だろうが、一生懸命努力して頑張っている相手なら、信頼できるし一緒に音楽を頑張りたいって思えるよ。

そうですよね。。
頑張ってみます!

今回のバンドのまとまりについての話は、意識や心についての話だから、抽象的に感じるかもしれないね。
だけど、意識や心構えによって、バンドの空気や良くなるし、まとまりだって出てくる。

メンバー全員がバンドのことを考えて演奏するようになれば、技術的にも大きく成長してくる。
もちろん、個人個人のスキルだけでなく、バンド全体の力としてね。




◆まとめ

今回の講座『バンドのまとまり論③ -意識と心-』

  • メンバーの音楽性を理解して、リスペクトすることでバンドとしてまとまることが出来る
  • 演奏中は目を合わせて、呼吸を合わせるようにしよう
  • バンドとしてまとまるためには、メンバーを信頼することが重要。メンバーに信頼されるためには、初心者だろうが、初めてだろうが、まず自分が自分を信じること。

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