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64日目:主催ライブ当日までの準備とポイント3~リハ順とタイムテーブル~
主催ライブの準備もいよいよ佳境に入ってきたね。 告知、出演順が決定したら、今度は当日の詳細なスケジュールを決めよう。
いわゆるタイムテーブルというやつですよね。 何時から何時まで○○、何時から何時まで△△・・・みたいな。 私、そういう細かい作業って苦手なんですよね。。
タイムテーブルの全体像
タイムテーブルを構成する項目は全体的にはこんな感じだ。
(1)会場入り
(2)リハーサル
(3)開始前顔合わせ
(4)OPEN/START
(5)ライブ本番
(6)撤収
実は大半はすでにが決まっている
主催ライブのタイムテーブルを決めるといっても、大半の事項は既に大枠が決まっているもの。
最初の入り時間や撤収はライブハウスなどの会場を予約した時点で決まっているものだし((1)、(6))、 ライブ本番の時間構成というのは、各バンドの出演時間や転換別/転換込を決めた時点で逆算して設定できるからね((5))。
またOPEN(4)は大抵、ライブ開始の20~30分前に設定しておけば問題ないし、開始前の顔合わせ(3)はOPENのちょっと前に行なえば出演者もみんな揃っているだろう。
重要なのはリハーサルのタイムテーブル
その中でリハーサルの時間配分や順番をどうするかというのは結構重要だ。 進行が遅れることも考えて、OPENの30分前には終了しておきたい。
確かに出演バンドの遅刻や、セッティングに手間がかかるバンドがいればその分遅れていくけど、他のバンドにリハーサルを短くしてくれなんて言えませんね。
そうだね。 大体、各バンド最低20分を目安に考えておこう。 また最初にリハーサルを行うバンドについてはライブハウス側の音響機器のセットやサウンドチェックが入る可能性があるため、10分程度余裕を持ってとっておいた方がよいかもね。
リハーサル順は「逆リハ」が主流
リハーサルを行う順番はどうすればよいのでしょうか。 本番と同じ順序で行うべきですか?
リハーサルの順番は、本番と逆に行っていく、いわゆる「逆リハ」が主流だね。
例えば、4バンドのライブだと下記のような順番になる。
(本番の出演順に沿って、Aバンド、Bバンド、Cバンド、Dバンドとします)
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リハーサル:
Dバンド→Cバンド→Bバンド→Aバンド
本番:
Aバンド→Bバンド→Cバンド→Dバンド
==========================================
この逆リハはAバンド、、、つまりは本番で最初に演奏するバンドについては、非常にメリットのある順番となる。 Aバンドはリハーサルが終わったら、セッティングはそのままで本番を迎えることが出来るため、転換不要なことに加えて音量バランスもリハに限りなく近い状態で出来る。 このメリットがあるからか、バンド業界(?)では慣習となっている。
しかし逆リハにはこんな疑問も
もはや慣習となっている逆リハだけど、個人的には下記のような疑問を抱いている。
・最初の方に出演するバンドは遅く来て、早く終わる→ライブハウスを使用する時間が短い。
・後の方に出演するバンドは早く来て、遅くまでいる→ライブハウスを使用する時間が長い。
前者はライブハウスにいる時間が短く、なんだかせわしない感じがするし、「外様」感があるように思える。 せっかくのライブなんだから、「ライブハウスでライブをする」という体験を、より充実したものにしたいと個人的には思う。 後者はリハーサルの後の待ち時間が長いけど、他のバンドのリハを見ていると、練習でスタジオに入れない・・・なんていうこともある。 あとはライブハウスを使用する時間が違うのに費用は同じ・・・ということに違和感を覚えなくもない。
そこで「最初のバンド以外順リハ」を推す!
だからこそ、自分は最初のバンド以外は順リハを推す。 最初に出演するバンドは準備の関係上、最後にリハーサルを行い、あとは出演順に沿ってリハーサルを行う。
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リハーサル:
Bバンド→Cバンド→Dバンド→Aバンド
本番:
Aバンド→Bバンド→Cバンド→Dバンド
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これには、大きなメリットが2つある。
・最初に出演するバンドを除いて、ライブハウスを使用する時間がバンド毎の差が少ない
・転換が本番と同じ要領で行えるため、予行演習が出来る
この中で後者のメリットは何気に大きい。 本番と同等の転換を事前に経験できるため、本番の転換もスムーズにいきやすい。 また、自分達の前に出演するバンドの構成や演奏、雰囲気も把握しやすいため、MCや演出などを考える時間も増えるし、本番のイメージがよりしやすくなる。 逆リハを否定するつもりはないけど、「最初のバンド以外順リハ」というのも検討してみてはいかがだろうか。
ライブハウスに事前に連絡しておこう
当日のスケジュールを考えたら、事前にライブハウス側に連絡しておこう。 その日の流れが事前に分かっていると、ライブハウスのスタッフさんもスムーズに進行ができるだろう。 スケジュールの連絡は、電話だと伝わりづらいし、長くなってしまうので、メールで送ってしまうのがよいだろう。 下記にテンプレートを用意してみたので参考にしてみてほしい。
ライブハウス○○
○○ 様
お世話になっております。
△△のハルです。
□月□□日に主催させていただくイベントの詳細およびに当日の
タイムテーブルをお送りさせていただきます。
お手数おかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
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【企画名】
ハルさんと愉快な仲間たち VOL.365
【オープン/スタート】
開場/17:40
開演/18:00
【チケット料金】
前売:¥1,000
当日:¥1,000
【出演バンド】
バンドA、バンドB、バンドC、バンドD、バンドE、バンドF
【リハーサル】
①バンドF
(15:10-15:40)
②バンドE
(15:40-16:00)
③バンドD
(16:00-16:20)
④バンドC
(16:20-16:40)
⑤バンドB
(16:40-17:00)
⑥バンドA
(17:00-17:20)
※開始前顔合わせ
17:20-17:30
【本番】
①バンドA
(18:00-18:30)
②バンドB
(18:40-19:10)
③バンドC
(19:20-19:50)
④バンドD
(20:00-20:30)
⑤バンドE
(20:40-21:10)
⑥バンドF
(21:20-21:50)
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当日はどうぞ、よろしくお願いいたします。
出演バンドに会場入り時間を伝えるのを忘れずに
あとは出演バンドに会場入りの時間を伝えるのを忘れないようにしよう。 セッティング表や曲目リストなど記載する必要がある書類もあるので、リハーサル直前に来られても困るというもの。 少なくとも30分前には来てもらうようにしよう。
◆まとめ
今回の講座『主催ライブ当日までの準備とポイント3~リハ順とタイムテーブル~』
- 当日のタイムテーブルを考える上で重要なのはリハーサルの時間構成と順番。会場入りや撤収、OPEN/STARTなどは会場の予約やバンド集めをする時点でもうすでに大枠が決まっている。
- リハーサルは各バンド最低20分を目安に考えておこう。最初にリハーサルを行うバンドについてはサウンドチェックなどのため、少し時間を多くとっておくと良い。あとは余裕を持ってOPENの30分前には完了させよう。
- リハーサル順は「逆リハ」が主流。本番の出演順と逆にリハーサルを行うことで、最後にリハーサルをやったバンドがそのまま本番を迎えられるのがメリットで、バンド業界の慣習とも言える。
- 個人的には「最初のバンド以外順リハ」がよいと思う。転換が本番と同じ要領で行えるため、予行演習が出来るのが大きなメリット。
- 当日の詳細なタイムテーブルが決まったら、ライブハウスに事前にメールしておくと、当日の流れがスムーズになりやすい。