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44日目:演奏がうまいバンド=一番良いバンドなのか?
今回は、バンドメンバー編のラストということで、バンドメンバーに関する極論に迫りたいと思う。
ずばり、「うまいバンド=いいバンドなのか?」ということ。
うまいバンドメンバーが集まったバンドならいいバンドで間違いないと思うんですが・・・。
そういうわけでもないんですか?
それを今回は考察し、解説していきたいと思う。
うまいバンドメンバー=質の高い演奏
まず演奏力の高いバンドメンバーを集めたオールスターバンドの場合、
バンド全体で見ても、質の高い演奏を出来るのは間違いない。
そのため、「うまいバンドメンバー=質の高い演奏が出来るバンド」であることは間違いない。
一番技術力のあるバンドが一番よいバンドなのか?
ここからが今回の本題となる。
「質の高い演奏が出来るバンド=いいバンド」なのか?ということである。
ここで、あなたが一番好きなバンド・アーティストを思い浮かべてみよう。
そのバンドは演奏がうまいバンドだろうか?
・・・おそらく、演奏力のあるバンドなのだろうとは思う。
しかし、あなたが知っている中で一番演奏力の高いバンドだろうか?
・・・そうではないと思う方も少なからずいると思う。
つまり、演奏力だけが「いいバンドの本質」ではないということだ。
もし演奏能力だけでバンドの良し悪しが決まるのであれば、各パートごとにコンテストを開いて、
その優勝者でバンドを組めば、最高のバンドが出来上がるはず。
しかしそうはいかないのが、バンド、音楽そして人間なのである。
事実、そういうバンドも存在するがそのバンドが一流バンドになったかといえば、そうでないケースも数多く存在する。
バンドメンバーの組み合わせが重要
次は「魅力的なバンドメンバーが集まったバンド=いいバンド」なのかについて触れたい。
バンドは、様々な個性を持ったメンバーの組み合わせで構成される。
そのメンバーの人間的な魅力と、メンバー間の信頼や相性といったいくつもの要素が
組み合わさった上での結果がバンドとしての魅力なのである。
それは決して足し算ではなく、良いときは掛け算にもなるが、割り算や引き算にもなり得る。
そのため、魅力的なバンドメンバーが集まれば、最高のバンドになるというのは言い切れない。
それ以上にバンドメンバー同士の組み合わせが重要であるといえる。
オリジナルバンドには個性やオリジナリティが必要
またオリジナルバンドの場合には、そのバンドならではのオリジナリティや個性が大切だ。
例えばあなたが大好きなバンドはどうして大好きになったのか。
それはそのバンドメンバーや楽曲、音の持つ個性や雰囲気を好きになったからだろう。
よくジャンルを個性として謳っているバンドをライブハウスで見かけるが、それはあまりおすすめしない。
よほど個性的なジャンルならともかく、大抵なジャンルは既に世に出回っているうえに、
自分たちでバンドの範囲に制限をかけてしまうのはもったいない。
そういう形式的な個性ではなく、もっと本質的な個性を探すほうは重要だろう。
(もちろん新しいジャンルを創出することや、挑戦することに否定しているのではない。 形式的な個性で、それをオリジナリティとするのが短絡的といいたいのである)
バンドについて考え、楽しむことが一番の近道か
いいバンドになるにはどうすればよいか?
その答えへの近道は結局のところ、いかにバンドについてメンバーと一緒に考え、楽しむかということであると思う。
楽しむというのはポジティブなことであるし、ポジティブなことから新しいもの、素晴らしいものは生まれるもの。
(例外もあるが、それは個性)
一緒にやっているバンドメンバーと音楽を楽しんで、バンドといって成長していってほしい。
その積み重ねの先に、「いいバンド」という評価があるのだから。
◆まとめ
今回の講座『演奏がうまいバンド=一番良いバンドなのか?』
- 演奏力の高いバンドメンバーを集めた場合、質の高い演奏を出来るのは間違いない
- 一番演奏力の高いバンドが、あなたが一番好きなバンドでなければ、演奏力だけが「いいバンドの本質」ではないということ
- メンバー自信の魅力はもちろん、メンバー間の信頼や相性と要素が組み合わさった上での結果がバンドとしての魅力である。そのため、組み合わせがより重要となる
- オリジナルバンドの場合には、そのバンドならではのオリジナリティや個性が大切だ。だが、ジャンルを個性とすることは自らの可能性を狭めるため、おすすめしない