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63日目:主催ライブ当日までの準備とポイントその2~バンドの出演順~
主催ライブの当日までの準備のポイントについて、前回は集客や告知に重点を置いて話をしたため、今回は「バンドの出演順」について触れていきたいと思う。
よろしくお願いしますー。
出演バンドの出演順決め
出演バンドが揃ったら、出演する順番を決めないといけない。 共演者のバンドも告知や集客作業があるから、出来るだけ早く決めてあげたいものだ。
そうですね! やっぱり主催者が最後(いわゆるトリ)をやることが多いのでしょうか?
主催者は出演順を自由に決められるので、最後にすることが多い。 最後ならアンコール分も考えてスケジューリングしておけば、1曲多く出来る特権もある(笑) そのため、今回は主催バンドは最後という前提で、バンドの出演順を決めるポイントを紹介していこう。
ポイントその1:有力なバンドを後ろにする
大御所バンドや有名なバンド、主催者となじみの深いバンドは後ろの方にすることが多い。 やっぱり出演順というのは後ろになればなるほどステータスになるという概念がやっぱりあるからね。
紅白歌合戦などの音楽のイベントでも大体、一流どころの有名アーティストが最後に固まって出てきますもんね。
そういう文化が定着しているよね。 実際、ライブでの出演順が後ろの方にしてもらえると嬉しいものだしね。
ポイントその2:お客さんの呼べるバンドの配置
お客さんを多く呼べるバンド、または呼べそうなバンドの順番決めはキモだと思う。 最初の方にすると、最初から客席が埋まる一方で、最後の方まで残ってくれるお客さんはそんなにいない。 最後の方にするならその逆だ。
せっかくのライブですから、自分達も出演してもらうバンドもお客さんがいっぱいのステージで気持ちよくライブしてほしいから悩みどころですね。。
その通り。 あまり良い話ではないけど、自分達をお客さんを呼べる自信がないなら後半に、自分達のお客さんがある程度目処が立っているなら前半や中盤にするのが良い。 時間帯によってお客さんの数が大きく変動する(お客さんが少ない時間帯がある)のは、各バンドにとって気持ちのよいことではないしね
ポイントその3:ボーカルの性別は偏らせない
「女性ボーカルのイベント!」とかでなければ、ボーカルは男女が混在していることが多いもの。 そこで、出演するバンドのボーカルの性別を偏らせた順番にしないのも大切だ。 例えば、女性ボーカルが2バンド、男性ボーカルが4バンドだった場合には以下のような形式が無難。
○:
男女男女男男、男男女男女男、男男女男男女
×:
女女男男男男、女男男男男女、男男男男女女
ポイントその4:ジャンルは偏らせすぎない
各バンドのジャンルも重要なポイントだ。 あまり同じようなジャンルが続いてしまうと各バンドの個性が印象が残りにくくなってしまう。 加えて言うなら、同じジャンルが続くと見ている側も飽きやすいのも事実。 「同じようなジャンルのライブ!」というようなテーマにしているライブなら問題ないけどね。
ジャンルがうまくバラけていれば「次のバンドはどんなバンドだろう?」っていう興味も湧きますね!
散らしすぎるのも好ましくない
一方でジャンルが毎度毎度変わってしまうとライブのテンポ感が損なわれてしまうこともある。 例えば、下記のような場合だね。
パターン1
ハードロック⇒アコースティック⇒メタル⇒ジャズ⇒メロコア⇒ポップス
上の例だと、毎回ジャンルがほぼ正反対に変わるので、バンド毎に心を入れ替えて聴く必要がありますね。 変化に富んでいるのは良いですけど。
そうだね。 悪いというわけではないけど、ハードロックやメタル、メロコアで勢いに乗ったところで、 しっとりしたバンドに出番が来るので上がったテンションのやり場がなくなってしまう懸念があるね。
パターン2
ハードロック⇒メタル⇒アコースティック⇒ジャズ⇒メロコア⇒ポップス
上の例だと、ハードロックからのメタルでがっつり盛り上がって、ちょっと落ち着きたいところにしっとりしたアコースティックとジャズでメリハリが効いていますね。 最後のメロコアとみんなで盛り上がれるポップスで最後をビシっと決めるという締め方も良いですね。
ライブの進行として、盛り上がりの起伏があるのは良いことだけど、常に激しい起伏だと逆に単調になってしまうね。 上記の例だと、「ハードロック⇒メタル」の箇所と「アコースティック⇒ジャズ」の部分は、雰囲気の近いジャンルをより盛り上がるように山を作っている(並べる)ことで、 次のバンドに自然に入っていけるようにする狙いがある。
大事なことはお客さん目線
出演順を考える上で重要な点は「お客さん目線」に立つこと。 お客さんから見ていかに時間を忘れて楽しめるかが、主催バンド、イベンターとしての腕の見せ所。 「お客さん目線⇒他の出演者目線⇒自分」の順に優先順位をつけて、考えていくことで、みんなが気持ち良いライブを過ごすことが出来る。 そうすると、それが巡り巡って自分のバンドに帰ってくるものだ。
◆まとめ
今回の講座『主催ライブ当日までの準備とポイントその2~バンドの出演順~』
- 共演者のバンドも告知や集客作業があるから、バンドの出演順は出来るだけ早く決めてあげたいもの。
- 大御所バンドや有名なバンド、主催者となじみの深いバンドは後ろの方にすることが多い。「後ろの方に出演すること」はある種のステータスでもある。
- お客さんを多く呼べるバンドの出演順は、集客があまり偏らないように配置することで、みんなが気持ち良いステージを楽しめる。
- ボーカルは男女が混在している時は、あまり偏らせない出演順にしよう。
- 同じジャンルを集めたライブでなければ、ジャンルがあまり偏らないような出演順にしよう。しかし、あまりにバラケさせてしまうと、ライブのテンポ感が損なわれてしまうこともある。