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61日目:主催ライブに出演してくれるバンドを募集しよう
主催ライブの企画内容を決めたら、次はいよいよ共演者となるバンド集めだ。 実は出演してくれるバンドを探すのが一番大変な作業だったりする。
出演バンド集めはお早めに!
企画ライブでは、ライブハウスの出演料を出演バンドで負担することにより成り立っている。 そのため、この出演者集めがうまくいかないと、主催者である自分達が多くの出費を強いられることになってしまう。
何バンド分もの料金を負担すると思うと恐ろしいです。。
だから、出演バンド集めは余裕をもって早めに開始する必要がある。 最低でもライブ当日の2ヶ月前には開始したい。
出演するバンドを探す時に必要な情報
出演してくれるバンドに声をかけたり、募集する際にはある程度の情報が必要だ。 少なくとも下記のような情報はほしい。
- 日程
- OPEN/START
- 出演料(具体的に分からない場合は、「○○円以下」という伝え方をするとよい)
- 会場
- ライブのテーマ
- 持ち時間
恐いのはキャンセルが出た時
計算が狂うのは、出演を辞退・・・いわゆるキャンセルするバンドが出た場合だ。 特に1ヶ月を切った時にキャンセルされてしまうと、他のバンドを探すのが大変だし、告知期間もない中で声をかけるのは忍びない。。
そうですねー。。 そういえばその場合ってキャンセル代とかってどうなるんですか?
キャンセル代は出演依頼時に決めておくこと
キャンセルが出ると恐いのは、出演バンドが埋まらないことよりも、キャンセル代について揉めることだ。 一般的な観点で言えば、キャンセルする場合はキャンセル代を払うものだけど、そうでない人達がいるのもまた事実。
そのため、キャンセル代が発生するタイミング、何パーセント払ってもらうのかをしっかりと決めておくこと。
そして、出演を依頼する際にキャンセルについては必ず伝えておこう。
(例:出演決定後のキャンセルについては、キャンセル代として全額負担していただきます。)
メールや書類など、形に残るもので伝えよう!
加えて言うならば、キャンセル料などについては、口頭ではなくメールやプリントアウトするなど、形に残るものにしておくべき。 口約束だと「言った言わない」の世界になってしまい、泥沼化することもある。
お金はシビアということですか。。 あ、でもキャンセルする場合は他のバンドを見つけてくればよいとかいうルールとかもあるんですか?
そこらへんは主催者の考え方によるけど、自分はアリだと思う。 だけど、原則、キャンセルは100%負担にしてもらって、要相談という形にしておくのが無難。 キャンセルから本番までに時間がなければ、キャンセルバンドから50%、代わりに出演してくれるバンドから50%といったちょっと変則的な方法も、みんなが納得するならOKだと思う。
バンドを探す際の注意点
演奏曲のかぶりに注意!
あと注意するべき点としては、演奏曲やアーティストのかぶりには注意しておこう。 出演依頼のやりとりの中で、何のバンドの曲をやるのかは確認しよう。 複数ある出演バンドで、同じバンドのコピーバンドがいるというのは正直、聴く側も演奏側も微妙な気持ちになる。
もし特定のバンドのコピーバンドを集めたイベントであれば、出演曲がかぶらないようにバンド間で相談して決めていくといった配慮をすることが重要だ。 たとえば、各バンド順番に1曲ずつ指名していくドラフト式なんかは公平でよい。
ジャンルで浮いていたりしていない?
企画ライブではジャンルが固まっていたり、コピーまたはオリジナル限定といったライブのこともある。 自分が設定したライブのテーマに出演してくれるバンドが合っているかの確認はしておこう。 あまりに浮いたジャンルのバンドがいると、そのバンドがやりづらくなってしまうかもしれない。
ボーカルの男女比は考慮しよう
男ボーカルと女ボーカルの偏りを気にする場合には、出演バンドを探す時から気をつけておこう。 例えば、6バンド募集で比率を3:3にしたいというようなケースなら、女ボーカルのバンドが4つ以上応募が来たならそれ以降はキャンセル待ちとしておく・・・といった対応も大切だ。 逆に、「女性ボーカルバンドを集めたライブ」というテーマであれば、男性ボーカルバンドは丁重にお断りしよう。
ネットで出演バンドを探す場合
知り合いバンドが都合が悪かったり、全く知らないバンドとかと出会ってみたい場合に役立つのが、SNSでのバンド募集だ。 有名なところでは「mixi」と「with9」。
mixiというと2015年1月現在では、TwitterやFacebookの影に隠れて、下火になっている印象がある。
バンドマンで使用している人は結構多いし、ヘビーユーザーが多く、連絡が取りやすいのが魅力。
mixiでは「バンドメンバー募集」のコミュニティはもちろん、有名なアーティストに関連するコミュニティでは「バンド募集」といったトピックを扱っているものも多く、その辺りは狙い目である。
⇒mixiの公式サイトへ
with9は本来はメンバー募集サイトであったが、現在は出演者募集もはじめ、バンドマンのポータルサイトと化している。
音楽に特化しているため、目的がハッキリしているのが特徴だ。
⇒with9の公式サイトへ
所詮はネットということも肝に銘じておこう
確かにネットでのバンド募集は便利ではあるけど、一度も会ったことがない相手とのやりとりになるため、音信不通やトラブルになることも普通にあり得る。 知り合いにお願いするよりリスクが高いということを意識しておこう。
お客さんを呼べるバンドに出演してもらえたら嬉しい
せっかく主催ライブやイベントを行うなら、客席はお客さんでいっぱいにしたいもの。 ちょっとシビアに話になってしまうけど、お客さんを呼べるバンドに出演してもらえたら嬉しいよね。 ライブハウスも商売だから、いっぱいお客さんが入ったイベントは印象がよいはずだ。
普段からそういうバンドさんと仲良くしてもらいたいものです。 でも、そのためには自分から行動を起こして、ネットワークを作って行かなきゃですね。
その通り! いろいろなところに顔を出して、バンドマンの知り合いをたくさん作ることがライブ主催の際には重要になってくる。 自分から積極的にネットワークを広げることで、出演を検討してくれる知り合いバンドが増えて、お客さんをたくさん呼べるバンドにも出演してもらえるようになる。 普段からの行動が大切ということだね。
◆まとめ
今回の講座『主催ライブ当日までの準備とポイント~告知・集客の重要性~』
- 企画ライブでは、出演者集めがうまくいかないと自分たちの出費が増えてしまう。そのため、最低でも本番の2か月前にはバンド集めを開始したい。
- バンド募集を行う際は、日程や会場、出演料金などのライブ情報のほか、キャンセルした場合についても伝えておこう。後々トラブルになるのを防ぐために、メールや書類など形に残るものにしておこう。
- 出演するバンドで曲やコピーするアーティストがかぶったり、ジャンルが違って浮いたり、ボーカルの男女比があまりにも偏らないように気を配ろう。ただし、あえてそのような意図でやるのは全然OKだ。
- ネットでバンドを集めるなら「mixi」のコミュニティ機能や「with9」での出演者募集機能が有力だ。だけど、所詮ネットのつながりなので、音信不通などのリスクは覚悟しておこう。
- せっかくイベントをやるのであれば、お客さんをたくさん呼んでくれるバンドに出演してもらいたいもの。そのためには普段から積極的に顔を出して、ネットワークを広げていこう。