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60日目:主催ライブ・イベントの内容を考えよう
今回は主催ライブの内容決めについて考えていこうか。 これはライブハウスとのやりとりや、バンド募集の際に必要となるものだから、しっかり決める必要がある。
今までの講座で、ライブのテーマや日程・会場は決めたと思うんですけど、それ以外にも決める内容ってあるんですか?
具体的にライブの内容を考えていこう!
まだまだいっぱいある。 今までは概要とか会場といった軸となる部分に焦点を置いて紹介してきたけど、これからは 軸にいろいろ肉付けをしていって、より具体的な内容を考える必要がある。 例を挙げると以下のような項目だね。
- 企画ライブの名前
- 各バンドのライブの出演料
- 出演バンドの持ち時間
- チケット代
- 当日のタイムスケジュール
これまたいっぱいありますね。 主催ライブはやることが多くて大変です。
企画ライブの名称は、分かりやすく、魅力的に!
企画ライブの名称は、各出演バンドがお客さんへの告知に使用したり、ライブハウスがホームページのスケジュールやピックアップに掲載される。 そのため、あまり適当につけてしまうのは良くない。
ライブ名でもかっこよかったり、思わずクスってなってしまう面白いものだと、興味を持ったりしますよね。 逆にあまりにも単調だったり、意味が分からない名前だとちょっと行くのをためらってしまいます。。
そうだね。 結局、ライブ名って何が一番重要かっていうと「お客さんが来たいと思うこと」なんだ。 だから例えば「DoAsフェス」とか「Love Like Aiko」「ヘビメタ好き達の夜」といったライブ名は、ライブの内容を想像できるし、短いフレーズで記憶に残りやすいとっても良いライブ名だ。
また今後も定期的に開催していこうと考えているなら、なおさらしっかりと良いライブ名にしておきたい。 そういう場合は「Vol.1」とか「2014冬」といったように回数や時期をつけておくと、恒例イベントというのが分かりやすいね。
各バンドのライブの出演料
各バンドの出演料、いわゆるチケットノルマはとてもシビアな問題だ。 お金が絡む問題だから、なあなあでは許されないし、きちんと考えて対応しなければトラブルを生む。 ポイントとなるのは、「出演金額」と「バック分」だ。
出演金額については、各バンドで同額にしておくのが無難。 もしバンドごとに料金を変えるのであれば、出演時間で差をつけるか、アコースティックとバンドによる形式で差をつけるかというように何かしらの「根拠」が必要だ。
意味もなくバンドごとに料金が違ったら、「何で?」って気持ちになりますね。 優遇してもらえても嬉しくなくて、逆に嫌ですね。
バック分についてはライブハウスとの絡みもあるけど、フルバックしてもらえることは多い。 そのため、バンドごとに会計するか、主催者が一括で会計してマージンとしてもらうというやり方が一般的だ。 個人的にはお金のトラブルというのは一度発生すると、今後の関係に大きな悪影響があるので、お金を儲けたいのでなければ、バンドごとに会計してもらうことが一番安全だ。
出演バンドの持ち時間
各バンドの演奏時間だが、対バンド形式であれば、一バンド最低でも30分は欲しい。 (アコースティックなイベントだと20分でもよいかも) そして、リハーサルも各バンド20分は用意したいところだ。
ということは1バンド大体1時間の所要時間を見とけば良いということですね。
そうだね。 例えば、ライブハウスのレンタルできる時間が5時間だとしたら、大体多くても5バンドが限度だね。 出演時間については、ライブハウスの借りた時間と出演バンド数から考えていくべきだ。
セッティング別とセッティング込み
ちなみにライブハウスの出演時間には、セッティング別とセッティング込みの2パターンがある。 意味は名前の通り、演奏時間に転換の時間を含めないか、含めるかということだ。
転換別とか転換込みとかとも言ったりしますよね。
演奏する側(出演するバンド)としては、セッティング別の方がセットリストを考えやすい。 特に事情がなければ、セッティング別にして、転換に10分用意しておくのが無難だろう。
チケット代
チケット代は会場のノルマや広さ・状態によって適切な価格に決めていこう。 たとえば、凄い広くて設備もよい・・・それこそプロがワンマンライブをするようなライブハウスであれば¥3,000っていう価格は納得できるけど、狭くてぼろかったりする会場で同じ値段では納得できないよね。
確かにそうですね。。 それに見に行く側からすると、\2,000以上するライブだとチケット代がしんどくなりますね。
チケットの価格決めには客層も考慮する必要がある。 目安的には、高校生主体のライブなら\500~1,500、大人が対象なら\1,000~2,000くらいが丁度良いと思う。 前売りと当日で価格が違うライブもあるけど、別に一緒でも構わない。
ライブハウスによっては企画ライブではチケットの値段を各バンドごとに決められることもありますよねー。 タダでチケットを配るバンドもいますし。
タダで見れる人と、見れない人というお客さんの中でも差が生まれてしまうし、 それによってお金が入るバンドと入らないバンドという差が生まれる。 それを許容する/しないは主催するライブの考え方次第だね。
ポイントは出演するバンドの立場になること
とりあえずいくつかの項目について説明してきた。 まだまだ足りない項目もあるけど、これで出演バンドを集めるにあたって必要最低限の情報は集まったと思う。
このようなイベントの内容を考えるにあたって、何について考えてよいか分からないことはよくある。 そんな時は、自分のバンドがどこかの企画ライブに出るときのことを考えてみよう。
自分達が考えた内容で、知りたいことが網羅されているだろうか。 あやふやになっていることはないだろうか。 そうやって考えていけば、足りない情報は何かが分かりやすいね。
◆まとめ
今回の講座『主催ライブ・イベントの内容を考えよう』
- 概要とか会場といった軸となる部分が決まったら、ライブ名や出演料金や持ち時間、チケットといった具体的な内容を決めていかないと、出演バンドの募集や告知といったことが出来ない。
- 企画ライブの名前は、分かりやすく魅力的につけたい。名前からライブのイメージが分かるような名前を考えよう。定期的に開催する場合は、「Vol.○○」や「2015春」といったような副題をつけると良い。
- お金がからむ出演料金はとてもシビアな問題で、ここはあいまいにしては決していけない。各バンド均等に割り勘するのが無難。
- 各バンドの演奏時間は最低でも30分は欲しい。リハーサルと本番、転換と合わせて1バンド1時間は確保しておこう。
- チケット代はライブハウスの広さや設備という面と、お客さんの客層に合わせて価格設定するとよい。
- イベントの内容を考えるにあたって、何が足りないかを考える際、自分が出演する場合に置き換えて考えてみよう。