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88日目:さまざまなバンド構成!それぞれのポイントやコツを紹介!
バンドの人数によって、それぞれ気を付ける点や、演奏のポイント・強みについては理解できた気がします! それによって、自分がどういうバンドを組みたいのかを考えていけば良いってことですね。
そうだね。 そして、今回は人数ではなく、ちょっと変わったバンド構成の種類について触れていきたいと思う。 今回のお題は下記の通りだね。
ツインボーカル
まずはメインボーカルが2人いるツインボーカルだね。 この構成の最大の特徴は、バンドの主役となるボーカルが二人いるということだね。 二人のボーカルをバンドとして、どれだけ活かせるかが、ツインボーカルバンドのコツだね。
そのまんまですね(笑)
「2ピースバンド・ユニットの演奏のポイント」で言っていた「ハモリ」「ユニゾン」「デュエット」が大切ですね!
その通り。 メインとなるボーカルが二人いるなら、他にも気を付けるべきポイントはある。 それは「ボーカル間の格差」と「演奏陣のサウンド」だ。
ボーカル間の格差
メインボーカル同士で、ボーカルとしてのレベルや能力に大きな差がないようにしたい。 例えば、片方がボーカルが専念し、一方が楽器を演奏しながらボーカルとしても参加するケースならあまり気にならない。 しかしどちらも主役として押し出す以上、ボーカルとしての能力がアンバランスだと悪い意味でギャップになりかねないし、いわゆる「プロ感」が出にくく、バンドとしてでこぼこな印象を与えやすい。
演奏陣のサウンド
あとはボーカル二人を活かすサウンド作りに他の演奏陣のメンバーが腐心していかなければならない。 演奏陣がしゃしゃり出てそれぞれのボーカルが聴こえないのでは、せっかくのツインボーカルが台無しだ。 それぞれのボーカルがソロで歌う部分も、一緒に歌う時も、リスナーにくっきりはっきりと声が聴こえるように音量や音作りを調整しよう。
打ち込みサウンドと同期させる
バンドにおいて同期とは、DTMやDAWソフトなどでサウンドを作っておいて、それをライブで流し、メンバーがそれに合わせて演奏をすることを言う。
たまにライブで見ますけど、ストリングスやピアノ、電子音を混ぜていて豪華な印象で面白いですよね。
そうだね。 同期の方法としては、まずは音源を作って、それをPA側とドラマーに流すんだ。 音源にはクリックと呼ばれるようなリズム音を入れておくことで、ドラマーがリズムを把握できるようにする必要がある。
あれ? でもそれだと、リズム音が客席にも響いてしまいますよ?
同期では基本的に、片方のPAN(片側のスピーカー出力)にドラマーに必要なクリック音など、もう片方に客席に流すようにステレオで音源を作るんだ。 最近では、スマホなどのポータブルプレイヤーを使って、音源を再生するという方法も出てきているね。
同期でなければ出来ないサウンドを
同期を取り入れるコツとしては、同期ならではのサウンドを使うことだ。 バンドサウンドとしては入れづらいシンセや電子音、効果音などを同期として組み込むと、同期サウンドの目的が聴いている側に明確に伝わるから、面白くなる。
逆に普通のバンドサウンドを入れるのはおすすめできないということですね。
そう思う。 たまにドラムやベース、ギターといったメンバーが歯抜けになっていて、それを補うために同期を使っているバンドを見かけるけど、同期サウンドというのはリアル感に欠けてしまう。 だから余計に歯抜けサウンドに感じてしまって、少なくとも自分は物足りなくなってしまう。
途中で演奏パートをチェンジ
最後に紹介するのは、ライブの途中の曲でメンバーが演奏パートを交換する構成だ。 たとえば、ギターとドラムが交代したり、ボーカルとドラムが交代するというようなシーン。
はい。
個人的な考えになってしまうけど、ボーカル交代なら面白いと思うけど、それ以外においては特に必要性を感じないから、あまりオススメは出来ない。
というのも、各メンバーは多くの場合、ステージ上で演奏しているパートが本職のはず。 それを交換することで演奏レベルを維持できるのかという点と、ある意味即席バンドに近い位置づけになるため、バンドとしての一体感という意味でも難しいのではと思う。
確かにそうですね。 セッティングとかも本来のメンバー用に出来ているため、サウンドバランスが崩れてしまうかもしれないし、セッティングするにしても時間を取られてしまいますね。
演奏パートチェンジがアリなケース
演奏パートのチェンジがアリだと思うケースは、「ボーカルチェンジ」と「人気があるバンド」の二つに限られると思う。 ボーカルが1曲、または数曲だけ代わるのは展開として面白いし、ボーカルもその間は喉を休められる。
見ている側も「あのパートの人、歌いたかったんだね」とほのぼのした気持ちになれる気がしますね(笑)
サウンドが変化してメリハリも生まれますね。
あとは、ライブハウスにそのバンド目当てのお客さんがたくさん駆けつけている人気バンドなら、面白いとは思う。 いつもはドラムをたたいている人がギターを弾いてみました・・・的なお遊戯会のようなシーンは、ライブ中のワンシーンとしてお客さんも楽しめるのではないかと思う。
バンド構成の武器と特徴を活かす方法を考えよう
ここまで数回に渡って、バンド構成についてのポイントやコツを紹介してきた。 どの構成が正解なのかは、自分やバンドメンバー次第。 大切なことは、どうしてそのバンド構成を選んだのかということだ。 それぞれのバンド構成の長所や魅力、特徴などを考えて、それを自分達と掛け合わせることで、バンドとして魅力的に見える、またはオリジナリティを高められるバンド構成を選ぶようにしてほしい。
◆まとめ
今回の講座『さまざまなバンド構成!それぞれのポイントやコツを紹介!』
- ツインボーカルの場合は、ボーカル間の能力差があまりないようにして、どんな時でもボーカルがくっきりはっきり聴こえるサウンド作りを心がけよう。
- 同期を取り入れるなら、シンセや電子音、効果音のようにバンドサウンドでは実践しづらい音色のものを同期させると面白い。
- ライブ途中でのパートチェンジは、ボーカル交代、または人気のあるバンドである場合に行うと効果的と思われるが、そうでない場合は難しい。
- どのバンド構成が正解かは、自分達次第。それぞれのバンド構成の特徴や長所を把握して、自分たちの魅力を最大限に高められるバンド構成を選ぶようにしたい。