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音作り編3日目:エレキギターの種類とプレイスタイルその1(ストラト・レスポール)
エレキギター入門講座の音作り編では、今回から音作りに関連する要素ごとにスポットを当てて、音作りのポイントとなる部分を紹介していきます。
今回は初回ということで、エレキギターについてです。
音作りのスタートはギター選びから
前回の「音作りでギターの占めるウエイトは?」で、エレキギターの品質は、音作りにおける最後の一押しの部分だと紹介しました。
とはいっても、ギターは音作りの最初のステップであることも事実です。
ギターの種類によって音は全然変わる
エレキギターには形状にいくつか大まかな種類があり、おおむね形状ごとに音の性質も分かれています。
音の良い悪いというレベルではなく、音の方向性という意味でギター選びはとても重要です。
分かりやすくいえば、「フォークギターでヘビーメタルは普通やらないでしょ」という意味です。
ストラトキャスター
エレキギターと言えば真っ先に、ストラトか後述するレスポールが浮かぶと思います。
ストラトキャスターは本来、フェンダー社により1950年代に発売された「ストラトキャスター」というモデルのことです。
今、世間にあふれている「ストラト」はいわゆるコピー品ということになりますが、レスポールと同じく、もはや「ギターの形状」の名前であるかのごとく、浸透しています。
幅広い音楽に対応できる万能なエレキギター
ストラトキャスターは基本的にシングルコイルによるピックアップが3つ設定されています。
また、使用するピックアップを5パターンから選べるのが主流です。
音にはクセがなく、セッティングによって様々な音が出せることからスタンダードなギターとして親しまれています。
初心者にの方にはオススメ
ストラトキャスターは非常にバランスのよいモデルであり、モデル数も多いことから初心者の方にはとてもオススメです。
リフ、ストローク、アルペジオ、更にはアーミングまで幅広いプレイが可能で、エレキギターの基礎を学ぶ上では、最適な一本です。
ヘビーメタルなどでは少し馬力不足
そんなストラトですが、ヘビーメタルのように重厚で激しい音楽は苦手分野です。
シングルコイルのピックアップは、音圧という意味ではそれほど高くないため、どうしても馬力不足は否めません。
エフェクターなどで補正するか、ピックアップがハムバッカー(ダブルコイルのピックアップ)のモデルを選ぶといった対策がおすすめです。
レスポール
ストラトキャスターと並んで、幅広い人気を集めているのが「レスポール」タイプのギター。
こちらも世に出回っているのはコピー品で、オリジナルモデルは1950年代にギブソン社から発売されています。
パワー感のある音が最大のウリ
レスポールには基本的にハムバッカー(ダブルコイルのピックアップ)がフロントとリアに2つ装着されています。
また使用するピックアップを3パターンから選べるモデルが多いです。
ハムバッカーは、単純に考えてシングルコイルの2倍のパワーがあるように思えますが、想像通り、ストラトと比べると音の重厚感や音圧はとても強く、激しい音楽やギターソロにはピッタリです。
音質はストラトタイプに比べると、湿り気があり、マイルドな傾向があります。
音が重たいため、音のヌケ対策が必要かも
レスポールタイプは、パワーがあるため、良くも悪くも音が重たくなりがちです。
どうしても中域や低音の音が強くなってしまい、音の抜け(高音の通り)に難があります。
そのため、アルペジオやクリーントーンでのバッキングは得意ではありません。
ポップスやバラードを演奏する時は、アンプのイコライザ設定やエフェクターによる対策が必要かもしれません。
この講座のポイントはココ!
ギターの種類によって、音の方向性は大きく変わる。
自分のプレイスタイルによって最適なギターを選ぶようにしたいものだ。
とはいえ、自分が好きなギターを選ぶのも良いけどね。
ストラトはバランスのよいオールラウンダー。
音抜けが良く、繊細なプレイに向いている反面、ヘビーメタルみたいな重厚な音楽は不得手ではある。
レスポールはパワーたっぷりの厚みのある音がウリ。
とはいえストラトの次くらいには、幅広い音を出せるギター。
ただハムバッカーの影響で音が重たくなりがちなので、音抜け対策が必要かも。