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音作り編5日目:「JC」と「マーシャル」どちらのアンプで音作りをすべきか(前編)

エレキギター選びの次は、ギターアンプ選びについて紹介したいと思います。
またここでは「ライブ」に焦点を当てて取り上げたいと思います。

ライブハウスでは必然的に「JC」「マーシャル」のどちらか

ライブでの音作りを考えた場合は、必然的にRolandの「JC-120」かマーシャルのアンプのどちらかになります。
というのも、音作りというのは練習の際に99%作成しておいて、本番は会場毎の違いによる音量やイコライザの誤差を修正する程度に留めるべきだからです。
そのため、事前の音作りもライブ本番での音作りと同じ環境で行う必要があります。


ライブハウスには99%「JC-120」「マーシャル」は置いている

そこで前述した『必然的にRolandの「JC-120」かマーシャルのアンプのどちらか』という話になります。
練習時にいかに最高な音を作ったとしても、本番のライブハウスに同じアンプが置いていなければ、話になりません。
「JC-120」と「マーシャル」のアンプは99%のスタジオ・ライブハウスで常備しているため、この2つのどちらかで作っておけば問題はありません。


それぞれのギターアンプの特徴

ではJC-120とマーシャルのアンプ、それぞれどんな特徴があるのかについて紹介したいと思います。
まずは基本的な作り(音の増幅方法)が異なります。
それは「トランジスタアンプ」か「真空管アンプ」という違いです。

ちなみに、JC-120がトランジスタアンプで、マーシャルが真空管アンプです。
両者の細かい違いについては、詳しく解説されているサイト様がいくつもありますので、そちらをご参照ください。
いろいろと興味深い知識が得られると思います。


JC-120


名機中の名機

JC-120は通称「ジャズコ」とも言われるギターアンプです。
1970年代に発売が開始され、今に至るまで大きな変更もなく、今でも多くのギタリストに愛されている名機です。
ボリュームなどのつまみはシンプルな構成ながら、センド・リターンといった応用的な使い方もあり、奥が深いです。


クリーントーンは得意、歪みは壊滅的

音質的には、クリアトーンが得意で、透明感のある音を出すことが出き、音の芯が強いためノビがあります。
反面、歪みは苦手で、正直言ってJCだけで歪みを作っても実用的なレベルではありません。
JCはエフェクター前提のアンプとも言えます。


マーシャル(Marshall)


ロックギタリストが愛してやまない真空管アンプ

これぞギターアンプという外見をしているマーシャルアンプ。
真空管ならではの暖かみのある歪みと、高音・低音の効いたジャキジャキしたサウンドが特徴。
多くのロックギタリストが愛用するアンプです。
こちらはJC-120と違い、様々なサイズ・形状のものが多くリリースされており、ライブハウスやスタジオにおいても置いてある機種は異なることが多々あります。


歪みは大得意。クリーントーンは難しい

マーシャルアンプの最大の武器は、やっぱり歪みです。
甘く、自然に歪ませることは、JC-120には出来ない大きなメリットです。
世のロックギタリストはこの歪みの魔力に、魅了されていくのでしょう。

反面、歪みのコントロールする「GAIN」や「DRIVE」というつまみがあり、音量や歪みに大きく影響しているため、純粋なクリーントーンを出すことがとても難しいです。
また真空管アンプは構造上、音や状態が安定しづらいのもデメリットです。


両者の特徴を比較


JC-120 マーシャル(Marshall)
歪み
(ドライブ)
ひどい 最大の魅力
音の抜け 普通 優秀
音の伸び・音圧 優秀 普通だが若干細め
クリーントーン 得意 コントロールが難しい
音の方向性 湿潤 乾燥

この両者の違いを意識して、ご自分に合ったギターアンプを選ぶとよいでしょう。
またフィーリングを重視して、形のカッコイイ方を選ぶのも悪くありません。
その上で、筆者の考える「JC-120とマーシャルのどちらを選ぶべきか」という話については次回で紹介したいと思います。

この講座のポイントはココ!

ライブでの音作りを考えた場合は、必然的にRolandの「JC-120」かマーシャルのアンプのどちらかになる。
ライブハウスやスタジオに99%置いてあるから。

使用するアンプは、スタジオでの練習とライブ本番は一緒にするべき。
その方がライブ当日のリハーサルと本番時の音の修正が少なくなる。

JC-120はクリーントーンが得意なトランジスタアンプ。
マーシャル(Marshall)は歪みが得意なロッカーご用達の真空管アンプ。


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