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11日目:和音・コードとは

今日も作曲理論っぽいことを話そうと思う。 今回のテーマは、作曲の骨組み部分ともいえる「和音・コード」についてだ。

あ、コードとか和音とかは聞いたことあります!
バンドとかでもよく「ここのコードが」とかそういう話が出てきますよね。

そうだね。
コード・和音については、作曲理論の基本中の基本。
これを理解することは、作曲理論だけでなく、バンドなど他の方面にも生かすことが出来る。
コードとかは深く学ぶと難しいし、ちょっとキリがないので、今回は初歩的なさわりの部分について紹介したいと思う。


コード・和音とは?

とりあえずコード・和音について今回もwikipediaさんで調べてみました!

和音(わおん、英語: chord(コード)、独: Akkord)は、高さが異なる複数のピッチクラスの楽音が同時にひびく音のことである。
三つのピッチクラスからなる和音を「三和音」、四つのピッチクラスからなる和音を「四和音」などと呼ぶ (wikipediaより引用)


分からないことがあったらまず調べる。
その姿勢は素晴らしいね!

和音とは上記にある通り、複数の音の集合のことだ。
だけど、ただ適当に集めた音というわけではなく、きちんとルールがある。


コードの表記について

その前にまずコードの表記についてなんだけど、よくバンドスコアとかで「C」とか「G」とか見たことないかな?

あ、よく目にしますよね。
ボーカルの5線譜の上に書いてあるやつですよね。

「ABCDEFG」は何かとというと、なんのことはない。
「ドレミファソラシド」や「いろはにほへと」というような音の呼び方の一種だ。
ドレミとの対応表は以下の通り。

ドレミ ABCDEFG
C
D
E
ファ F
G
A
B

ABCDEFG自体に和音・コードであるという意味はないんだけど、バンドスコアなどではコードは「ABCDEFG」で表すのが一般的だ。
多分「ドレミ」だと単音やメロディーラインとの区別がつきづらいからだろう。


コードはこうして出来ている!

コードの構成

和音・コードは大きく上の図の通り、「3つの構成」から出来ている。

「コードのルート音」で音程の基準となる音を表し、メジャー、マイナーなどの「コードの構成」でルート音に何の音をハーモニーとするかを表す。
そして、必要に応じて、コードに特定の音度を足す「テンション」を示す。


コードの構成の基本はメジャーとマイナー

コードの構成には、メジャーコードとマイナーコードというものがある。
作曲ではこの2つを理解することが重要だ。
それでは、それぞれ説明しておきたい。

あ、でもその前にコード理論を学ぶためには、前回取り上げた「音の角度(音度)」についての内容を理解することが必須となる。
短3度とか5度とかそういった言葉に「?」がつく方は、まずそちらの講座を読んでほしい。


メジャーコード

メジャーコードは、下記の音で構成されたコードのことだ。
ちなみにメジャーコードはよく表記が省略される。
コードのルート音の横に特に記載がない場合は、メジャーコードだと認識しておこう。

  • 1度(ルート音)
  • 3度
  • 5度

「ド」の音をルート音とした場合には「ド・ミ・ソ」で構成された音になる。
鳴らしてみると分かるけど、メジャーは非常に明るい響きだ。


マイナーコード

マイナーコードの構成音は以下の通り。

  • 1度(ルート音)
  • 短3度
  • 5度

実はメジャーコードと異なるのは、「短3度」か「3度」という点だけ。
たったこれだけの違いだけど音の響きは全く違う。
メジャーコードが明るい響きに対して、マイナーコードは暗い響きとなっている。
ちなみに「ド」の音をルート音とした場合には「ド・ミ♭・ソ」で構成された音になる。


セブンスコード

他にもセブンスコードはとても一般的だ。
セブンスコードとは、メジャーやマイナーのように3つの音で構成されている和音(いわゆる三和音)に7度の音を加えた、4つの音で構成されている和音(4和音)だ。

・・・こういうと難しく感じるかもしれないけど、要は、「メジャーやマイナーの音に、7度の音を加えた和音」と覚えておくとよい。
読み方は「メジャーセブンス」や「マイナーセブンス」他に「○○セブンス」というような読み方をする。
音の構成は以下のような組み合わせだね。


コードの種類 音の構成 音の響き 表記例 表記例のドレミ
○○メジャーセブンス
  • 1度(ルート音)
  • 3度
  • 5度
  • 7度
明るさはあるけど、どこか寂しげな響き。
または南国やリゾートのようなおしゃれな雰囲気も持つ
Cmaj7 CM7 ド・ミ・ソ・シ
○○マイナーセブンス
  • 1度(ルート音)
  • 短3度
  • 5度
  • 7度
しっとりとしたおしゃれな雰囲気。
だけど影はある。そんな大人なコード
Dm7 レ・ファ・ラ・ド
○○セブンス
  • 1度(ルート音)
  • 3度
  • 5度
  • 短7度
ちょっと不思議な雰囲気のコード。響きが若干不安定。
弾き語りなどでは、「5度のメジャー」→「5度のセブン」といった使い方は定石だ。
G7 ソ・シ・レ・ファ

注意が必要なのは、「メジャーセブンス」と「セブンス」。
どちらもメジャーコードに7度の音(ルート音がドならシ)を追加するのは同じだが、前者は長7度(前例では「シ♮」)、後者は短7度(前例では「シ♭」)を使用している。


分数コード

分数コード

ちなみにバンドスコアなどでこういう表記があるけど、これは分数コードという。
これは、コードをコードで割る・・・みたいなことはもちろんしない。

分子のコードを鳴らしつつ、一番低い音・つまりはベースラインの音を分母の音で鳴らすというもの。
使い道はいろいろあるけど、それはいずれ説明していきたいと思う。

ちなみに画像のようなコードの場合は、
分子・・・C:ド・ミ・ソ
分母・・・G:ソ
ということになり、5線譜で表すとこのような感じにある。

ConGの分数コード
↑ C/Gの和音

鳴らしてみると、普通のCメジャーとは響きがちょっと違いますね。
組み合わせ次第ではいろいろな使い方が出来そうですね。

こんな風にコード・和音はさわりの部分だけでもポイントがいっぱいある。
突き詰めようとするととても大変なのが分かるね。

うぅー。
でも和音・コードの原理を覚えることが作曲の基本というか柱になるんですよね?
負けずに頑張りますよ!




◆まとめ

今回の講座『和音・コードとは』

  • 和音とは複数の音の集合のことだが、ただ適当に集めた音というわけではなく、きちんとルールがある。
  • コードには、明るい響きのメジャーコードと暗い響きのマイナーコードがある
  • 「ドレミファソラシド」で指定された音は絶対的な音の高さを示しているのに対し、音度は基準となる音からどれくらい高さが違うかという相対的な高さを表している。
  • メジャーやマイナーのように3つの音で構成されている和音(いわゆる三和音)に7度の音を加えた和音をセブンスコードという
  • バンドスコアなどではコードは「ABCDEFG」で表し、メロディをドレミで表すのが一般的。
  • 分数コードとは、分子のコードを鳴らしつつ、一番低い音・つまりはベースラインの音を分母の音で鳴らすというもの。組み合わせ次第でいろんな表情を作り出すことが出来る

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